今年は勤務先の人たちの結婚ラッシュ。
僕の職場の雰囲気は、完全な体育会系で飲み始めたらすごいのなんの。
これから忘年会シーズンということで、泥酔者介抱協会の会長である僕が
もしやこれは急性アルコール中毒では?
と思った時の対処法を紹介したいと思います。
救急車呼ぶべき?
飲みすぎて完全にダウンした人を見て
あ、本当にやばそう
と思ったらまず考えることは救急車を呼ぶべきなのか?
ということ。
何回も吐いていたり、顔色が悪かったりする人も多いと思いますが、だからといって「ちょっと飲みすぎて気分悪くなっちった」ぐらいで救急車を呼ぶのもよろしくありません。
かといってどうしていいか分からずにアワアワしていると手遅れになる可能性も。
そんな時に参考にしてほしい救急車を呼ぶ基準は
- 痛みを加えても反応がない
- 嘔吐物に血液がまざってる
- 痙攣してる
- 泡を吹いている
- 呼吸回数が明らかに少ない
- 身体が冷たい
- 失禁している
上記した症状が一つでもあれば、すぐにでも119番通報を。
それでも判断しかねる方は「#7119」にかけましょう。
この番号では、救急車を手配したほうがいいかどうかの判断をしてくれます。
覚えておくといざという時助かるので、連絡先に登録しておくと吉。
応急処置のやり方
救急車を待ってる間はできるかぎりのことを。
水分補給
意識がある場合はとにかく水を飲ませるのがベスト。
スポーツドリンクのほうが吸収が早い
お茶には利尿作用がある
とか言う人も見かけますが、そんな声は無視してとにかく水を飲ませてください。
できれば冷えていない水。
冷たい水だと身体の深部からさらに体温が下がるためです。
急性アルコール中毒とは血中エタノール濃度が高いことをいいます。
血中エタノール濃度が0.4%を超えたくらいから心臓などの生命維持機能がやられるため、できるだけ血中エタノール濃度を下げるために水を飲ませることが大事になってきます。
スポーツドリンクNGの理由は吸収が遅いから
嘘じゃないです本当です。
そもそもスポーツドリンクは運動などによって失われた水分やミネラルを補給するものです。
失ってもいない水分を無理やり補給するものではありません。
水分が足りている身体にとっては、スポーツドリンクは吸収しにくいもの。
また、お茶などの利尿作用がある飲み物は水分の吸収よりも尿の生成が早くなる可能性があります。
その場合はやっぱり血中のエタノール濃度が上がってしまいます。
だからやっぱり水を飲ませる。
寝かせ方
道路や店の中で一時的に寝かせる時にもポイントがあります。
まずは何か下に引いてあげましょう。
エタノール濃度が上がると、血管が拡張するために熱が逃げやすくなります。
冷たい床にTシャツで〜みたいな状況だとどんどん体力が奪われることになります。
必ず何かを敷いてあげましょう。
体温下がりすぎると肝臓の働きも鈍るからますますアルコールが分解されません。
何か敷いたらその上に回復体位で寝かせます。
回復体位とはこんなやつ
できれば頭の下にものを入れ、アゴをあげた状態を作ること。
なぜこの体勢をとるべきかというと、意識がなくとも嘔吐する可能性があるからです。
この場合の嘔吐はみなさんがイメージしているような豪快なやつではなく、静かに漏れ出てくるような嘔吐です。
これは注意して見ていないと気づかないくらい。
これを仰向けの時にしちゃうと嘔吐物が喉に詰まって窒息します。
そんな惨事になる前にすぐ回復体位を取らせましょう。
一人にさせない
- マンションのエントランス
- 証明写真の機械の中
- 花壇の中
- 歩道橋の下
などで朝方眠っている人をよく見かけますが結構リスク高いです。
急性アルコール中毒は思ったより緊急で重篤な病。
- 無茶なアルコール摂取が血中エタノール濃度をあげるまで30分
- その後昏睡に落ちるまで10分
- 呼吸停止まで10分
- 死亡まで10分
ご覧のとおり、一気飲みから死ぬまで1時間で完結しちゃいます。
「あー悪い飲み方してるな」
と思ったら目を離さないでください。
もちろん飲酒をやめさせるのがベストですが。
お酒は楽しく安全に
せっかく楽しく飲んでいても救急車がくる羽目になったら台無しです。
節度ある飲酒を心がけたいですね。
僕が飲みすぎちゃった時はみなさんよろしくお願いします。
(*お酒は20歳になってから)